ラオスを訪問中の石破総理ですが、中国との首脳会談では、緊張感が高まる場面もありました。外交デビューで成果は得られたのでしょうか。
外遊2日目。きょうはアメリカや中国、ロシアも出席する東アジアサミットに出席した石破総理。中国の李強首相と笑顔で握手を交わす場面も見られた石破総理ですが、初の外交デビューでは、緊張感が高まる場面も見られました。それは、きのうの日中首脳会談でのこと。
石破総理
「日中両国には協力の潜在性と課題・懸案がありますが、李首相と共に取り組んでまいりたい」
およそ4分間の冒頭撮影が終わった後の様子について、外務省関係者は…
外務省関係者
「ピリッとした雰囲気だった。緊張感がある中で、率直に意見が交わされた」
石破総理は今年に入り、中国の深センで起きた日本人学校に通う児童が殺害された事件などについて、事実解明と説明などを強く要求。すると、李強首相は「個別案件」とする従来通りの発言をし、互いに立場を譲ることはありませんでした。
会談では、中国軍機による領空侵犯問題など、日中の間の課題や懸案について、互いが主張を戦わせ、およそ35分間の会談は終わりました。
各国首脳との会談では、アジア版NATO構想など“石破カラー”は封印し、まずは首脳間の信頼関係を築くことに重点を置いた石破総理。外務省幹部は…
外務省幹部
「短時間の会談で結果を出せるとは最初から思っていない。成果を出すのはこれからだ」
今夜、ラオスを出発すると、あすから休む間もなく、衆院選に臨むことになります。
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