10月12日と13日の2日間、岩手県一関市で「全国もちフェスティバル」が開かれます。東北各地で「ご当地もち」を販売する20の店舗が参加する2024年のイベントに地元から出店する2つの店を取材しました。
一関市の「全国もちフェスティバル」は、2012年に「全国ご当地もちサミット」としてスタートしたイベントで、もち食文化の発信と、餅による地域おこしを目指し毎年開催されているもので2024年で13回目です。
県内外のさまざまな餅料理が味わえるとあって、イベントには全国から多くの餅好きが集まります。
一関市山目の小野寺製麺です。
全国もちフェスティバルへの出店は2023年に続いて2回目。
50年前から作り続けているギョーザとシューマイで餅を包み込んだ「もち餃子」と「もちシュウマイ」を販売します。
この商品は、小野寺製麺の4代目佐藤ゆかりさんが開発したものです。
このうち「もちシュウマイ」は3月に発売した新商品です。
2023年秋のイベント終了後から試行錯誤を重ねて完成させました。
(小野寺製麺 佐藤ゆかりさん)
「一関がもち食文化なのでそれに合った商品で小野寺製麺で何かできないかなと考えた時に餃子・シュウマイに入れてはどうかと考えたのがきっかけです」
ひき肉と調味料をこねてシューマイのあんが完成したら角切りの餅を投入。
一関市内の製菓店に作ってもらっているという大小2つのサイズの餅は、冷めても硬くなりにくい特注品です。
(小野寺製麺 佐藤ゆかりさん)
「昔ながらのやり方なので大量生産はできない一つ一つ手で作って皮から具まですべて手作りのシュウマイ・餃子なのでだからこそ一つ一つに愛情込めて作っているのでみんなに食べて笑顔になっていただけたらなと思ってやっています ね、高橋さん はい!」
皮へのこだわりは製麺所ならでは。
あんを包むのが難しくなりますが、口当たりをよくするために出来る限り薄くした皮を製造しました。
蒸し上がればもちシュウマイの完成です。
今回のイベントには、このもちシュウマイに加えて去年のイベントでも好評だったもち餃子、そして餅の量を2倍に増やした「もっともち餃子」の3商品が並びます。
さっそくもちシュウマイをいただきます。
(奥村キャスター)
「ゴロゴロもちが入ってますね 食感でもちもちとしたのを楽しめるのプラス噛むと甘みがあってそれがお肉と合います 美味しい」
続いて「もっともち餃子」を食べてみると…。
(奥村キャスター)
「もうほとんどもちを餃子の皮で包みましたって感じです おやつ感覚かも どんどん食べられる」
(小野寺製麺 佐藤ゆかりさん)
「手軽に食べられるように餃子シュウマイを用意しておりますので好きな方はもちろんちょっと苦手だとかなかなか食べないという方でももちを食べていただけるようにしたい」
(奥村キャスター)
「続いて全国もちフェスティバルに一関市から出店するお店がカフェ自休自足です 出る餅がくじらもちとあるんですが、鯨肉が入っているんでしょうか?」
「くじらもち」は主に山形県の最上地方で保存食として伝統的に作られてきた餅菓子で、漢字では「久しく持ちあるいても良い餅」と書きます。
鯨肉は入っていません。
(カフェ自休自足 店長 竹田直史さん)
「父の実家が山形県で山形ももち文化があるんでそこで昔から食べていたのがあって それがくじらもち」
くじらもちはカフェのメニューにはなく、店主の竹田直史さんがイベントのために2023年から取り寄せているもので、全国もちフェスティバルは岩手県内でくじらもちを食べることができる貴重な機会です。
さまざまな味があるというくじらもちですが、竹田さんが販売するのは黒糖味です。
(奥村キャスター)
「食べたことのある味 ゆべしとかみそがんづきみたいな甘じょっぱい昔懐かしい味がします そこに黒糖のほのかな甘みと香り はらもちがすごく良さそうです」
(カフェ自休自足 店長 竹田直史さん)
「いろんなもちがあるので いろんなもちを楽しんでもらえたら良いなと思って。一口大のサイズなので、うちの店舗だけじゃなくいろんな店舗のもちを食べてもらって楽しんでいってもらえたら嬉しい」
この他にも東北各地の「ご当地もち」が楽しめる餅好きにはたまらない全国もちフェスティバルは、12日、13日の2日間一関ヒロセユードームで開催されます。
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