今年8月、兵庫県警の警察官を名乗るダミ声の男から「全部お前が悪いんだろうが」などと電話で脅され、島根県東部に住む男性(60代)が約230万円をだまし取られていたことが分かりました。
これは島根県警本部が10日、明らかにしたものです。
8月19日に、男性の携帯電話に個人情報保護委員会を名乗る男から電話があり、「有料サイトの未払い金があり、裁判にかけられようとしている。すぐに払い込む必要がある」と話したため、男性は指示された個人名義の口座に29万3000円を振り込みました。この電話は「+1」で始まる海外番号だったということです。
振り込んだ男性がATMを離れた直後に今度は、「他にも有料サイトの未払い金がある。救済措置でお金は払い戻される」と追加の振り込みを指示され、男性はATMに戻って50万円を別の個人名義の口座に振り込みました。
すると「日本サイバー犯罪対策センターに、あなたの携帯電話が不正に使用されていないか調査してもらっている」と電話があり、続いて日本サイバー犯罪対策センターを名乗る男から「あなたの携帯電話が乗っ取られてウイルスがばらまかれて、損害が生じた。保険料の振り込みが必要である」と言われたということです。
またその間、兵庫県警の警察官を名乗る男が、ダミ声で「全部おまえが悪いんだろうが、とっとと金払って、解決してしまえや」と怒鳴りつけるものなど10数回にわたって電話で支払い要求が繰り返され、男性は19日から24日までの間に計4回、合計229万3000円を、全て別々の個人名義の口座に振り込んで、だまし取られたということです。
兵庫県警の警察官が電話をして来ることに不審感を抱いた男性が、ネットで検索した弁護士の窓口に相談した所、詐欺だと指摘され、警察に届け出て被害が分かりました。
警察では料金が未納だという電話やショートメッセージのほか、身に覚えがない「+1」などで始まる海外からの電話や「050」で始まるIP電話、非通知の着信などは、詐欺の可能性が高いので注意して欲しいと呼び掛けています。
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