東京電力の柏崎刈羽原子力発電所で、テロに使われる恐れがあるボンベ2本が、許可なく重要エリアに持ち込まれるという問題が起きていたことが分かりました。
東電によりますと、問題があったのは柏崎刈羽原発4号機で、2024年6月に爆発の恐れがあるプロパンガスと酸素のボンベ1本ずつが、核物質を扱う『防護区域』に持ち込まれていました。
この2本のボンベは、テロ行為に使われる恐れがあるために持ち込む際の申請と許可が必要でしたが、協力企業の作業員が「申請は不要」と誤って認識し、許可を得ずに持ち込んでいました。
また『防護区域』に入るときとその手前の『周辺防護区域』に入るときのあわせて2度、それぞれ同じ警備員がチェックしていましたが、そこでは許可されたボンベだと誤認していたということです。
この問題について原子力規制委員会は9日、安全上の重要度と違反の深刻度についていずれも、最もレベルが軽いとする暫定評価をしました。
東京電力では、『周辺防護区域』に持ち込まれる全てのボンベを確認するなど、運用を変更して対策をするとしています。
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