愛知県蒲郡市にある竹島水族館が、10月12日にリニューアルオープンします。大型水槽への魚たちの引っ越し作業に密着しました。
リニューアルオープンまで1週間を切った10月6日。この日は、館長の夢がつまった大型水槽へ深海魚のお引越しです。
(竹島水族館 深海魚担当 桃井駿介さん)
「(Qリニューアル前の大仕事ですか?)そうですね。うまくいくかどうか…」
中でも移動が難しいのが…世界最大のカニ「タカアシガニ」です。
(深海魚担当 桃井さん)
「(Qカゴに入れて運ぶんですか?)手で。タカアシガニは、うまく腕を固定しないと嫌がって自分で腕を折る。1本でも腕が折れていると展示しない方針なので、せっかく頑張って集めたのが台無しになってしまう」
この日出勤のスタッフ総動員で、引っ越し作業にあたります。
「タカアシガニ」を抱えてダッシュ!
(スタッフ)「必ずカニの足など、ひっかかっていないか確認しながらやってください。一番大きなカニからいきますか」
午前10時、いよいよお引っ越しスタート!水槽から取り出すと、スタッフに巻きつくタカアシガニ。胴体と足をしっかり抱え、3人がかりで運んでいきます。
カニへの負担も考慮して、お引越しはスピードが命!
地面のぬかるみや工事中で足場が悪いのも気にせず、どんどん運んでいきます。
そして、丁寧に水槽の中へ。
(スタッフ)「いってらっしゃ~い」
引っ越し作業を終えて…「美ら海水族館に来たみたい」
タカアシガニの次は、深海魚をバケツに入れて運びます。
(深海魚担当 桃井さん)
「狭い所に入れるので暴れて体を傷つけたりする。できるだけ早く持っていくことが大事」
新しくできたプールからアシカも見守る中、何度も往復する体力勝負の仕事です。
(スタッフ)「これで最後です」
作業開始から約40分、6種類33匹のお引越しが完了しました。
魚たちが入った水槽を見たスタッフのみなさんは…
(スタッフ)
「すごい!」
「竹島水族館じゃないみたい」
「美ら海水族館に来たみたい」
「オープンまでにはしっかりと!」
(深海魚担当 桃井さん)
「僕の持っている全てをかけて、この水槽をなんとか完成させたいと思ったので、生き物を移動できてホッとしている。最後まで気を引き締めて準備していきたい」
引っ越しは終わっても、まだリニューアルオープンに向けた作業は山積みです。
(スタッフ)「細かい仕事が大量に残っている。完成度的には…30%とか」
(竹島水族館 小林龍二 館長)「ここからまた、さらに照明や解説をつけて、もう1段階、2段階上げて、良いものをつくりますので。楽しみでもあるし大変でもあるが、オープンまでにはしっかり整えてやっていきます」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。