2024年5月の青森県階上町での一コマ。小学生がバケツリレーで運ぶのは「海水」です。この海水から児童たちは、昔ながらの方法で「塩づくり」に挑戦していて、9日に最後の工程が行われました。

“努力の結晶”が完成するのでしょうか?

海水から…児童たちの「塩づくり」

教室に集まったのは階上町立道仏小学校の3年生・9人です。
「塩づくり」を続けている佐京剛さんを講師に、昔ながらの製塩方法を学んでいて、9日は塩を結晶化させる最後の仕上げです。

児童たちの「塩づくり」は5月から始まりました。学校の近くの海から運んだのは、塩づくりの原料となる「海水」です。くみ上げた量は105リットルにもなりました。

さて、9日の作業は佐京さんが2回煮詰めた海水から水分を飛ばす最後の工程です。

“努力の結晶”100リットル以上の「海水」からできた塩は2140グラム

「なんか変わってきたね…」
しばらくすると、さらさらとした天然の「塩」が姿を現しました。昔ながらの製法でできあがった塩の合計は2140グラム。5か月間の努力が結晶となりました。そして気になるのは、その味です。

児童たちがポップコーンに振りかけて試食してみると…。

児童は
「いつも買って食べるのよりもすごくおいしかったです。自分が作ったのはちゃんとしっかりした味になりました」

「難しかったけど楽しかったです塩の味は甘いのとしょっぱいのがあっておいしかったです」

「海水から作ってきた塩は最初は苦かったけど、今はおいしかったです」

完成した塩は、児童がそれぞれ持ち帰り家庭で使用するということで、学校では食事の際に地元の海の豊かさを思い出し、大切にしてほしいとしています。

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