関東で相次ぐ緊縛強盗。どうすれば強盗の侵入を防ぐことができるのか、防犯グッズに注目が集まっています。

光・音・声で威嚇 進化する「攻めの防犯」とは?

小笠原亘キャスター:
今回は頻発する強盗事件について、私達が今できる対策をご紹介します。

今、“窓を割り大胆に侵入”するという手口の荒い「闇バイト強盗」が多発しています。大胆な手口は今まであまりありませんでしたが、最近は増えているということです。

元埼玉県警捜査一課の刑事・佐々木成三氏は「闇バイト強盗でも『入ると危険』と思わせるような攻めの防犯を」としています。

ポイントは「光」「音」「声」を使って強盗犯を威嚇し、侵入を抑制するということだといいます。

さまざまなグッズがある中で、光、音、声の全てを備えた防犯カメラがあります。

マスプロ電工の「ワイヤレスカメラセット(参考価格7~10万円)」は、防犯カメラがやって来た人の動きを感知すると、自動でライトが点灯します。これで不審者を威嚇するというものです。

さらに、人の動きを感知すると、「通報しました」という音声や「ワンワン」と犬の鳴き声などが、カメラについたスピーカーから出されます。遠隔操作や事前に時間設定もできるということです。

ほかにもマイク・スピーカーを搭載しているため、通話で警告も可能だということです。

ハンマーやバールで叩くと反応 アラーム音で警告

窓からの侵入に対しては、窓に取り付ける「ELPA 薄型アラームダブル検知」というものがあります。

手で叩く程度の衝撃ではアラーム音は鳴りませんが、ハンマーなどの金属音に反応するということです。

ホラン千秋キャスター:
荒っぽく窓を閉めてたとしても、アラーム音は鳴らないということですか?

小笠原キャスター:
少しぶつかったぐらいでは鳴らず、バールのようなものやハンマーなどで叩いたときに感知するというものです。

ドアを無理やり開けようと20秒…さらに自動ロックの「防犯ドア」

小笠原キャスター:
ほかにも侵入を防いだ防犯対策があります。

名古屋市内の住宅に設置された防犯カメラの映像には、不審な2人組がドアの隙間にバールのようなものを差し込む様子が写っています。

ドアを無理やりこじ開けようとしていますが、なかなかうまくいきません。約1分半ドアと格闘しますが、2人は諦めて去っていったようです。

このドアは約40万円をかけて設置したという防犯ドアで、外から無理やり開けようとして、20秒経つと電子ロックがかかり、さらに開けにくくなるというものです。

元埼玉県警捜査一課の刑事・佐々木氏によると、「侵入まで5分以上かかると諦めるケースが多い。窓に防犯フィルムを貼るなどの対策も効果的」だということです。

荒々しい手口以外にも注意 SNSで情報収集も

ホランキャスター:
強盗事件はここ数年でよく聞くようになりましたし、寝ている間に侵入されたときに、とっさの判断で何かをしようと思っても危険なので、グッズに頼るというのも重要ですね。

秋元里奈さん:
物を壊して入ってくるケースもありますが、マンションなどでいきなり水が止まって(外に)出てみたら強盗に入られるというケースもあるそうです。

私も実際にシャワーを浴びてるときに水が止まったので、SNSに書いたら、「絶対外に出ないでください」と注意されました。

水道の元栓は外にある場合が多いので、(水を)止めたら家の人が(元栓を見に外に)出てきて、そこに強盗入るということもあるようです。

手口が巧妙なものもあるので、何かあったときは無用心にすぐ外に出るのではなく、外の様子をみたり、ちょっとしたことでも人を呼んだり、通報することも必要かなと思います。

ホランキャスター:
水が止まっても強盗かもしれないというイメージには繋がらないですよね。

秋元里奈さん:
家を特定するためにあえて面白い虫などを置いてSNSの動向を見るなど、SNSで情報収集する手口もあるようです。かなり巧妙になっているので、何か変なものがあってもSNSに上げない方が良さそうです。

井上キャスター:
今回、逮捕された容疑者も完全に“使い捨ての駒”にされている印象です。そういう点も見ていく必要があるのかもしれません。

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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表
神奈川の農家に生まれる

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