7月の記録的な大雨で被害を受けた戸沢村で避難生活を送る人の仮設住宅への入居が始まりました。

新しい生活のはじまりに入居者からは安堵と不安の声が聞かれました。

戸沢村役場ではきょう、午前8時半から仮設住宅のカギの引渡しが始まりました。

7月の記録的な大雨で戸沢村では半壊・一部損壊・浸水など226棟が浸水被害を受け、今も避難所で生活を送る人が多くいます。

こうした中、戸沢村には仮設住宅5棟・28室が建てられました。

きのう最後の1棟が県から村に引き渡され、蔵岡地区・古口地区から避難している人合わせて58人の入居がきょうから始まりました。

入居者「やっぱり、これから家を建てることもできないので集落の住宅(仮設住宅)に入るしかないと思っている」

仮設住宅は木造平屋作りで、世帯の人数に合わせて1Kから2DKまであり、最長で2年間生活することが出来ます。

入居にあたり家賃は無償ですが、水道・光熱費は住民が負担します。

その仮設住宅に入居した長沢豊昭(ながさわ・とよあき)さんです。

長岡さんは蔵岡地区に妻の恵子(けいこ)さんとペットのユキちゃんと暮らしていましたが、住宅が2階部分まで浸水し、避難所で生活していました。

しかし、戸沢村の避難所ではペットの同伴が出来ないため、ユキちゃんは2か月以上、車の中で生活していたということです。

今回建てられた仮設住宅にはペットとともに住むことができる部屋もあり、長沼さんもその部屋に入居します。

長沢恵子さん「狭くたってみんなで和気あいあいになるなって」

仮設住宅に住むことが出来るのは最長で2年間です。

長沢さんが住む蔵岡地区では集団移転の計画が進められていますが、移転の場所や時期は定まっていないため、先が見通せない状況です。

長沢豊昭さん「集団移転が早く決まれば早く出られるし、なるべく早く出て新しい家に入られたいいなとしか。今のところはどうなるか先のところまでは」



戸沢村 荒川知也 副村長「2年後というところは村も考えていかなければいけないということと、今は村としても蔵岡の住民の皆さんの協力を得ながら集団移転の方にという事でいま進めています。まだまだ蔵岡の住民の方々とは話し合いを継続していかなければいけない」

戸沢村では蔵岡地区の集団移転について県や国、そして住民たちと話し合い、国の事業として集団移転するために求められる地区の全世帯が移転に賛成するよう説明していくとしています。

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