袴田巖さんの再審=やり直しの裁判で、静岡地方裁判所が袴田さんに無罪判決を言い渡したことを受け、検察が控訴をしないことを明らかにしました。弁護団は10月8日、静岡市葵区にある県弁護士会館会見を開きました。

<袴田巖さんの姉・ひで子さん>
「裁判が完全に終わるということで、とてもうれしく思っています。58年の苦労というかそういうものがすっとんでしまって、喜びしか今のところありません」

いわゆる「袴田事件」をめぐっては、2024年9月、静岡地裁が、「捜査機関により証拠がねつ造された」として袴田さんに無罪を言い渡しました。

10月10日の控訴期限を前に、検察が8日、控訴しないことを明らかにしたことを受け弁護団が会見を開きました。

小川秀世弁護士は、「今回の無罪判決を契機に司法改革や捜査の手続きの見直しなどに反映してほしい」と話しました。

一方、静岡地方検察庁の小長光健史次席検事は、「速やかに静岡地裁に対して上訴権放棄の手続きを行う」としています。

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