多くのファンを魅了したみちのくの剛腕が引退を決断しました。仙台市出身でプロ野球のヤクルトや楽天でも活躍した由規投手が現役引退を発表しました。

引退を発表したのは独立リーグ・埼玉武藏ヒートベアーズの由規投手兼任コーチ(34)です。

仙台市出身の由規投手は、仙台育英高校時代に甲子園史上最速となる155キロを記録。その年、5球団競合の末ヤクルトに入団しました。

ドラフト会見時の由規投手:
「プロになった以上は、親孝行というか、家族孝行ができるように精一杯プレーしたい」

プロ入り3年目には日本人で初めて160キロ台を投げ、この年、自己最多の12勝をあげました。

しかし、2011年に右肩を痛めてからは苦しい時間が続きます。

2018年オフにヤクルトを退団し、楽天に育成契約で入団。1軍の舞台を目指し必死にリハビリやトレーニングに打ち込みました。

場内アナウンス:
「背番号63由規!」

2019シーズン最終戦の9回。1軍のマウンドに帰ってきた由規投手。これがNPBでの最後の1軍登板となりました。

2021年からは独立リーグなどで現役を続けていましたが、8日、引退を発表。由規投手は「リハビリに耐え、つかみ取った一軍でのマウンドは僕にとって何よりも嬉しく最高のご褒美でした。無我夢中で駆け抜けた17年間でしたが、ファンの方々の応援がなければここまで頑張る事はできませんでした」とコメントしました。

NPB通算32勝。ファンや家族のためにひたむきに腕を振り何度もけがをしながらも這い上がろうとするその姿で多くのファンを魅了した由規。今後は、ヤクルトにコーチとして復帰する見込みです。

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