日本発祥の武道でアクロバティックな動きが特徴の躰道。
この夏行われた小中学生の全国大会で山梨県が大会4連覇を成し遂げました。
一糸乱れぬ動きを見せるのは、7月に新潟市で行われた躰道の全国小中学生大会の山梨チームの演技です。
山梨チームは5人で行う「形」、「団体法形」と、1人の選手が5人を相手に次々と技を繰り出す「展開」で圧倒的な強さを見せ、4大会連続で総合優勝を成し遂げました。
古屋孔さん:
「みんなで最後まで山梨のチームとして協力して総合優勝できて、とてもうれしかった」
選手たちは毎週韮崎市の専用道場で稽古に励んでいます。
躰道は空手を元にしておよそ60年前に日本で生まれた武道で、団体競技の側面も持ちます。
県躰道協会 板山宜弘会長:
「(躰道は)他のスポーツと違い、誰かを助けることはできない。あくまでも個人の動きが決まっていて全員がしっかりやるのがチームにとって大事。本人たちがしっかり‟自立”していることが大事なので、そこは稽古中から指導している」
もうひとつの特徴は、他のスポーツや部活動と掛け持ちする選手が多いことです。
選手は:
「ダンスをやっています」
「陸上とダンス」
「バレーボールをやっていました」
躰道とダンス:
「体軸がぶれないようになった。ダンスもふらつかない」
躰道とサッカー:
「相手と当たったときに、バランスを崩すことが少なかったり、コーチに役に立っているねと言われます」
中にはこんな掛け持ちも。
選手は:
「吹奏楽です。吹奏楽は躰道と同じで調和が大切だから共通点はあります」
県躰道協会 板山宜弘会長:
「躰道は動きが複雑なので自分の身体の使い方は上手に使えたら他のスポーツにも生きる」
「小学生のうちはいろんなスポーツに触れた方がいい。いろんなことに触れることは子どもの成長にはとても良い」
子どもたちの自立と調和、さらに他のスポーツとの相乗効果も山梨躰道の強さの秘密かもしれません。
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