自民党派閥の裏金事件を巡る衆院選の対応で、石破総理は6日、裏金議員を原則公認した上で比例代表への重複立候補は認めない方針を示しました。公認候補として党本部への申請が決まっている富山1区の田畑裕明議員も対象に含まれています。
石破総理は6日、自民党派閥の裏金事件を巡り、政治資金収支報告書に不記載があった議員について衆院選で原則、小選挙区での公認を認める一方、比例代表での重複立候補は認めない考えを示しました。
石破総理:「国民の不信や怒りに対し、党としてきちんと対応することが必要である。相当程度の非公認が生ずることとなるが、国民の信頼を得る観点から、公認権者として責任を持って最終的に判断をしていくものとする」
比例代表への重複立候補を認めない議員は40人程度に上る見通しで、収支報告書に68万円の不記載があった富山1区の田畑裕明議員も対象に含まれています。
田畑議員と橘議員が握手:「あーどうもどうも」
田畑議員はおととい、自身が支部長を務める第一選挙区支部の臨時総会で、「政治とカネ」を巡る問題について謝罪しました。
戦術を変えることはない、これまで通り…
田畑裕明議員:「政治資金に関するずさんな処理含めて本当にご迷惑をおかけをしました。皆さんとともに厳しい厳しい戦いに臨んでまいりたい」
田畑議員は収支報告書の不記載に加え、政治資金パーティー案内状に設けた「ご入金のみ」の記載が寄付の呼びかけに当たるとの指摘を有識者から受けるなど「政治とカネ」を巡る問題が相次ぎました。
臨時総会では、田畑議員の当選を誓う特別決議が採択され、富山1区の公認候補として党本部に申請することが決定しました。
田畑議員:「大変重い判断を皆さんにしていただいたと思っておりますし、かくなる上は党本部での判断ということになるんだと思いますが、引き続き富山のためにまた日本のためにしっかり働いていくという決意を改めて重く感じているところであります」
重複立候補を認めないことにより、比例復活の可能性がなくなった田畑議員。選対本部長を務める五十嵐務県議は─。
五十嵐務選対本部長:「それはもう党本部の決定事項なので粛々と受け止めて今まで通りの運動を進めていくということです」「もともと小選挙区で勝つという、それを前提でやっているわけだから。それにともなっての、比例がないからといって戦術を変えることもないし、これまで決めた通りしっかりと本人が訴えて皆さんの支持をいただくだけ。そういうふうに思っていますけど」
自民党本部は、あさって9日選対会議を開き裏金議員を巡る公認の方針を正式に決定します。
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