新潟市中央区で、子どもたち自身が小さな町を運営するイベントが開かれました。
自分で“仕事”を選んでお金を稼ぎ、銀行へ行って給料をもらい、“納税”も…。

大人が口出しできない、子どもが主体の『こころほかほかあたたかい町』を覗いてみました。

ここは、子どもたち“だけ”の小さな町 ―。

まちの住民になる子どもたちは、市民登録をして「市民証」を受け取り、このまちでの仕事を“ハローワーク”で選びます。

パン店やカフェの店員、フォトグラファーなどなど…。
150人の“市民”たちが仕事を体験し、保護者などの大人はお客さん。

5~6日に開かれたこのイベントは、実社会で大人が目指すべき『子どもの権利が守られた社会』を子どもたち自身に体験してもらいたいと、2023年から行われているものです。

なんとこのまちには、警察官や税務署などのお仕事もありました!

【警察官の女の子】
「大人がしちゃいけない禁止事項。子どもの意見や意思決定に口を出さない。子どものお金を取ったり、止めたり、失敗について怒るのはダメ!!」
「これを破っていたら捕まえます!」
「すっごい平和でした」

それぞれのお仕事は90分。
このまちで頑張った市民には、きちんと“お給料”が出るのです。

【こども市民】
「自分でちゃんと働いてお金をもらえるところが楽しいです」
「頑張ったかいがあるなと思いました」
「すごい大きかったお金が。それで自分で遊べるのがすごいな、って思った」

この町の通貨は「ココ」と呼ばれています。
こども市民たちは、90分のお仕事3ココのお給料をもらっていました。
ちなみに我々おとなの世界に換算した場合、1ココ=500円になるそうです。

「1ココを税金にお願いします!」

このまちを運営するために、お給料をもらった人は皆、“納税”の義務があります。

「3ココもらったんですけど、1ココは税金に収めました」
「このココが役に立つのかなって思って、ちょっとわくわくしました」

【保護者】
「そういう仕組みも考えてるのかと聞いて、子どもの権利の話とか、面白いなって思いますね。みんないろいろ知るべきなことなんだろうと思うので」
「子どもたちが社会の仕組みを学ぶすごく良い機会だなと思います。また参加したいと思います」

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