中東で空爆が続いたり、核兵器が脅しに使われたりする中、今、ヒロシマが世界にどう呼びかけるのかを考える集会がおととい、広島市内で開催されました。

東西冷戦を終結に導いた旧ソ連のゴルバチョフ元大統領をしのんで開催されたこの集会には、市民などおよそ230人が参加しました。

作家 佐藤優さん
「…となるとイスラエルは、レバノンとイランに核兵器を落とすよ。こうなる可能性が今ある」

記念講演で元外務省主任分析官でもある佐藤優さんは、今はキューバ危機以降、最悪の危機的状況だとして世界情勢を解説。国家の論理に縛られることなく市民が平和に向けて活動する重要性を話しました。
作家 佐藤優さん
「壁が厚い場合、壁の向こう側に心が通じる友達を作ってかないと」

また、元広島市長の平岡敬さんとの対談では、ヒロシマの声を為政者の心に伝える意味について意見を交わしました。
平岡敬 元広島市長
「いろんな国際条約ができましたけど、それは全て市民の声。それが最後に、国際政治を動かしていろんな条約ができるわけです。で、(核兵器の問題を)そういうとこまで持っていきたい。で、当面は、やっぱり核兵器禁止条約でしょ」

集会では、参加者一同による、戦争・テロなどすべての暴力に反対する緊急アピールが採択されました。

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