2023年、青森市のアパートで男性2人を刃物で切り付け1人を殺害し、1人を殺害しようとした罪に問われている52歳の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

起訴されているのは住居不定・無職の船水公慈被告(52)です。

起訴内容などによりますと船水被告は2023年5月、青森市にある自宅アパートの隣の部屋を訪れていた当時68歳の男性の首などをナイフで突き刺して殺害したほか、この男性と一緒にいた当時69歳の男性の首などをナイフで数回切り付け殺害しようとした罪に問われています。

船水被告は、7日に開かれた初公判で「間違いございません」と、起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、糖尿病での投薬治療を受けていた船水被告は「目が見えにくくなり、失明しかけているかもしれないと恐怖を感じ、失明するくらいなら死んだ方がましと考えた。うるさくしている2人を殺害すれば死刑になって失明の恐怖から解放されるのではないかと考えた」と動機を指摘しました。

また、弁護側は被害者から「勘弁してほしい。もううるさくしないから」との命乞いを受けて、被告は自らの意志で犯行を中断したと主張しました。

裁判は28日に判決が言い渡される予定です。

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