那覇空港と、沖縄都市モノレール(ゆいレール)那覇空港駅の間で約2年稼働せず停止したままとなっている「動く歩道」について県は、駅舎に向かって上る片側だけを修繕し、反対側については今後撤去して通路幅を広げる考えを示した。

4日に行われた県議会一般質問への答弁で明らかにした。

この動く歩道は空港側から駅側に向かって緩やかに上る約40メートルで、2003年のゆいレール開業当初から稼働していた。

現在は老朽化により停止しているが、県側が修繕に「両側で3億2000万円」の高額な費用がかかる見込みを示したことや、それでも工事への入札がなかったことなどから、修繕の必要性を疑問視する声が出ていた。

県の前川土木建築部長は4日の答弁で「駅舎向け上り勾配の “動く歩道” は修繕して旅行者の移動負担軽減を図り、空港向け下り勾配の動く歩道は撤去することで通路幅を広げ、より利用しやすい移動空間を確保していきたい」と、県の今後の対応方針を述べた。

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