派閥の裏金事件をめぐり、次の衆議院選挙で自民党が公認しない方針の議員が、現時点で少なくとも10人以上に上るとみられることが、党関係者への取材でわかりました。国会記者会館から中継です。

石破総理の厳しい判断に、安倍派を中心に強い不満が渦巻いています。一方の石破総理はけさ、午後の代表質問に向けて意気込みを語りました。

石破総理
「来る総選挙において、国民の皆様方にご判断いただけるような、そういう材料を可能な限り、誠心誠意提供させていただきたいと思います」 

石破総理はきのう、裏金事件に関わった議員について一部を公認しないほか、不記載議員の重複立候補は認めない方針を表明しました。

党関係者への取材によりますと、非公認の対象となるのは、重い処分を受けた西村元経済産業大臣や、萩生田元政調会長など現時点で少なくとも10人以上に上るとみられるということです。

西村康稔 元経産大臣
「(Q.非公認となる見通しだが)がんばります。(Q.どう戦っていくか)初心に戻って一からやるだけです」

党内では「完全な安倍派潰しだ。選挙後、火の玉になって総理に襲いかかってくる」など、選挙後の党内融和を不安視する声が相次いでいます。

立憲民主党 笠浩史 国対委員長
「極めて不十分だと思うし、少数の非公認だけで国民が納得するのは難しいと思う」

このあとの代表質問でも、政治とカネをめぐり野党側は厳しく追及する方針です。

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