高齢男性にうその電話をかけ、現金3百数十万円を騙し取ろうとした介護士の男が“騙されたふり作戦”で警視庁に逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、東京・豊島区の介護士・菊池亮容疑者(33)です。

菊池容疑者はおととい、何者かと共謀し、大田区に住む80代の男性に対し息子を装って電話をかけ、「かばんをなくして取引先に支払うお金が必要」などとうそをつき、現金をだまし取ろうとした疑いがもたれています。

警視庁によりますと、男性は信用金庫の自分の口座から複数回現金を引き出していましたが、男性が定期預金を解約したことを不審に思った信用金庫職員が警視庁に相談。警察官が駆け付け、男性が息子と連絡を取ったところ、うその電話だと発覚したということです。

男性はその後、警視庁からの要請で現金引き渡し場所の大田区の路上へ移動して、菊池容疑者を誘い出す「騙されたふり作戦」を実行。菊池容疑者は男性が持っていた偽物の現金が入った紙袋を受け取ったところで、待ち伏せていた警察官に現行犯逮捕されました。

菊池容疑者は取り調べに対し、黙秘しています。

警視庁は菊池容疑者が特殊詐欺グループで何らかの指示を受けていたとみて詳しい経緯を調べています。

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