<シリーズ 教えて!マイナ保険証> 「資格情報のお知らせ」という書類が最近、手元に届いたという人も多いのではないでしょうか。SNSでは「何に使うの?」という投稿も見られます。 この書類は、マイナ保険証と一緒に使うものです。配布の狙いや使い方をまとめました。(マイナ保険証取材班)

中小企業の社員や家族が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)から加入者に届いた資格情報のお知らせ(一部画像処理)

◆保険診療を受けるために使います

Q 「資格情報のお知らせ」とは何ですか?
A マイナ保険証を持っている人が、自分が加入する健康保険組合などの情報を把握するものです。マイナ保険証の券面には、現行の保険証にはある保険情報の記載がありません。 資格情報のお知らせは、A4判の書面で、保険証の番号などが印字されています。氏名や保険情報が書かれた部分を切り離し、持ち歩いて使えます。「資格情報通知書」とも呼ばれます。 Q どんなとき使うのですか?
A 病院や薬局で、カードリーダーの不具合などでマイナ保険証が使えないときです。窓口に提示すれば、保険資格の証明になり、保険診療が受けられます。

病院に設置されたマイナ保険証の読み取り機=名古屋市で、2023年7月撮影(一部画像処理)

Q 「資格情報のお知らせ」だけで保険診療を受けられるのですか?
A マイナ保険証と一緒に提示しないと使えません。トラブル時の補助証明書類という位置付けです。

◆マイナ保険証を持っていない人にも

Q まだ、手元に届かない人もいます。一斉に送っているものではないのですか。
A 加入する健保によって届く時期は異なります。ちょうど今、届いているのは、企業などの健保に加入している人たちです。 国民健康保険や後期高齢者医療保険の加入者は12月2日以降、現行の保険証の期限が切れるタイミングなどに届きます。 Q マイナ保険証の利用登録をしていない人にも届いているようです。なぜですか?
A 2023年春に発覚し、問題となったマイナ保険証のひも付け誤りを防ぐためです。企業などの健保では、確認用にマイナンバーの下4桁を書類に記載し、全員に送っています。

◆資格確認書と同じ?違う?

Q マイナ保険証絡みでは「資格確認書」という名前も聞きます。同じものですか?
A 別物です。 「資格確認書」は、マイナ保険証を持っていない人に保険証代わりとして交付するもので、こちらは単体で使えます。12月2日以降に送付することになっています。 Q 見分け方は?
A 「資格情報のお知らせ」には、マイナ保険証と一緒に使うように注意書きがあります。

◆持ち歩くのを忘れてしまったときは

Q マイナ保険証を使えないときに「資格情報のお知らせ」を忘れたら、保険診療を受けられないのですか?
A マイナ保険証を提示した上で、マイナンバーカード取得者向けのサイト「マイナポータル」にアクセスし、保険の資格情報が載った画面を見せることでも受診できます。 また、医療機関に頼めば「被保険者資格申立書」という書面をもらえます。申立書に氏名や加入している健康保険などを記入し、窓口で提出すれば受診できます。 Q 「資格情報のお知らせ」は、ずっと使えるのですか?
A 有効期限がある場合とない場合があるので、記載内容を確認してください。 また、転職で加入する健保が変わった場合や医療費の窓口負担の割合が変わった場合など、保険資格の情報が変わったときには、最新の資格情報のお知らせを受け取る必要があります。 

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