福島県昭和村で、クマに襲われたとみられる男性が死亡したことを受け、県は、緊急の会議を開き、これまでの注意報を警報に引き上げて、警戒を呼びかけることを決めました。

10月1日、昭和村の山の中で、キノコ採りに出かけた男性の遺体が見つかり、遺体の状況などから、クマに襲われたとみられています。これを受けて4日、県は緊急の会議を開きました。

会議では、今後も被害が拡大するおそれがあることから、これまで中通りと会津に出されていたツキノワグマ出没注意報のうち、会津については、警報に引き上げることを決めました。

野生動物調査専門官・溝口俊夫さん「こういう所では、大きなクマも結構集まります。そしてクマも密度が高くなれば、当然気が荒くなってくるとお考いただいた方がいいと思います」

県自然保護課・吾妻正明課長「道路のデジタルサイネージ、そういったものを使った、しっかりと伝わるような広報という形で、市町村と協力しながらしっかり注意喚起に努めていきたいと思っています」

警報の期間は11月30日までで、県は、山に入る際は複数人で行動することや、クマ鈴を身につけることなどを呼びかけています。

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