大型連休に合わせ、多くの人が訪れる八甲田(青森県)に2軒の茶屋がオープンします。それそれ違った営業形態で、観光客の憩いの場になると期待されています。

八甲田山中の県道・青森田代十和田線沿いの「銅像茶屋」は、冬の期間、雪に閉ざされ営業できないことに建物の老朽化が加わり、2018年シーズンを最後に閉店していました。

しかし、営業再開を求める声に押され、店を営んでいた千葉勝幸さんの親族が27日から、そばやおでんなどを提供する出店の営業を再開します。

銅像茶屋 千葉勝幸さん
「八甲田山といえば、ここが一番歴史を背負った場所なので、県外の人にも紹介したい」

茶屋に併設する、八甲田雪中行軍遭難事件の資料館「鹿鳴庵」には、貴重な資料が数多く残されていて千葉さんは、いずれ一般に公開したいと考えています。

銅像茶屋 千葉勝幸さん
「準備ができれば、連休過ぎや8月からなど見せられるような状態にしたい」

「銅像茶屋」の営業は土日・祝日、この大型連休などを予定しています。

そしてもう1軒は、ブナが芽吹きが始めた萱野高原に27日にオープンした高原カフェ「ひょうたん茶屋」です。

これまで「萱野茶屋」として、生姜味噌おでんや、ごへい餅などを提供してきましたが、コロナ禍だった2023年は1日も営業できずにいました。

こちらでは、八甲田の湧き水を使ったコーヒーなどを提供しながら八甲田や県内の情報を発信するほか、ひょうたんを使ったランプやこぎん刺しのワークショップを開き通年営業します。

訪れた人は
「酸ヶ湯やこの辺は大好きな場所です。新しい物がどんどんできれば、また(観光客が)来るのでは」

ひょうたん茶屋 工藤勇人主宰
「青森から来る人は、ここを通らなければ上には行けない。十和田湖、八甲田山、酸ヶ湯温泉など魅力を発信していく。上から青森に行く人には、ねぶたや三内縄文、小牧野遺跡、こぎん刺しや裂き織り、津軽塗など伝統工芸等の情報発信拠点にしたい」

八甲田山中にオープンする2つの茶屋は、訪れる人たちの憩いの場だけでなく、県内観光の拠点になると期待されています。

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