一般ドライバーが有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」を導入に向けた動きが鹿児島でも広がっています。九州運輸局がこれまでに、伊佐市と鹿屋市のタクシー会社に参入を許可したことが分かりました。

「日本版ライドシェア」は、タクシー事業者の管理のもとで、一般ドライバーが自家用車などを使って有料で客を運ぶことができる制度です。タクシー運転手の不足を補おうと、今年4月にスタートしました。

九州運輸局が参入を新たに許可したのは、伊佐市の下小薗タクシーと、鹿屋市の旭交通です。このうち、下小薗タクシーは、タクシー13台を運用していて、月曜から土曜に2台、日曜は時間帯ごとに1台ずつ、ライドシェアを導入するということです。

伊佐市での導入の動きはこれが初めてで、今後、運転手を募集し、11月末の運用を目指すとしています。

同じく新たに参入が許可された鹿屋市の旭交通は、タクシーなど49台を運用していて、利用が集中する金・土曜日の午後4時から、翌午前5時台に1台導入します。今後、運転手を募集し、「できるだけ早い運用開始を目指す」としています。

県内ではこの2社以外に、これまでに、鹿屋市のタクシー会社「まいにち交通」を運営する坂元運送が参入を許可されていて、今年11月めどに導入する予定です。

九州運輸局によりますと、このほかに、鹿児島市で10社、鹿屋市と東串良町で1社、種子島で2社が参入の意向を申し出ていて、ライドシェア導入の動きがさらに広がりそうです。

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