拉致被害者の横田めぐみさんが10月5日に60歳の誕生日を迎えます。13歳でいなくなった娘がまもなく還暦を迎えようとする現実に、母の早紀江さんはやるせない思いを抱いています。

【横田早紀江さん】「『お母さんの一番若い時の(着物)がまだあるから着てみる?』って言ったら(めぐみさんが)『うん、着る着る』って言ったので初めて着せて写真を撮ったものが、この着物の姿ですね」

写真に写る、幼さの残る表情の娘は5日に60歳の誕生日を迎えます。

【横田早紀江さん】
「(現在のめぐみさんの)写真さえも見たことがないし、元気だろうというクエスチョンマークのような形で、本当にむなしいですよね。そういう思いを47年間も持ち続けなきゃならなかった人生ってなんだったんだろうなって」

今、どこにいて、どんな姿をしているのかもわからない娘を47年間探し続ける早紀江さん。3日、川崎市で開いた会見で、やるせない胸の内を明かしました。

当時13歳、中学1年生で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん。

【石破総理】
「拉致問題は私どもの内閣の最重要課題であります」

政府は繰り返し最重要課題と掲げますが一向に進展はありません。

【横田早紀江さん】
「(歴代総理は)『必ず頑張りますから』とみんな同じことをおっしゃるんですけど、解決に向かうような一つの使命を果たしながら、努めてくださったらいいなと」

5日に還暦を迎えるめぐみさんに、どんな言葉を伝えたいか問われると早紀江さんは…

【横田早紀江さん】
「『とにかく元気で、最後まで元気でいてください』ということだけ」

めぐみさんは60歳、母の早紀江さんは88歳。拉致問題の解決に一刻の猶予もありません。

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