長野市の百貨店でおよそ20年ぶりという大規模な改装が行われました。
ネットショッピングの普及などで全国的にデパートが苦境とされる中での新たな挑戦です。


3日にリニューアルオープンしたながの東急百貨店。

およそ20年ぶりの大規模な改装を経て、主なターゲットとするのは「30代から40代のファミリー層」です。

本館6階にあったキッズ売場は本館3階へ移設。

「みんなのうれしいを育てる」をコンセプトに、県内初登場のブランドを含め、新たに5店舗が加わりました。

買い物客は:
「うれしいです、近くにできて。今まで選べなかったものも入っているので、子どもたちと一緒に来て選びたいなと思います」

買い物客は:
「エレベーター結構待つので3階の方が早く来れて、楽にはなったかなという感じです」

ながの東急百貨店営業本部長 飯島克敏さん:
「回遊性を上げる利便性を上げるというのがありまして、上層階のエスカレーターが狭かったりとか、3階に子ども書籍などもありますので、階の連動性なども含めまして移設をしてきたというところがあります」

橋詰記者:
「新規オープンしたお店などが並びますが、注目はリニューアルしたベビー休憩室です」

広々としたスペースには、つい立てを設置し、おむつ替えのスペースと親子が休憩できるスペースとを分けています。

授乳などに利用できる男女兼用の個室も設け、父親も利用しやすいよう配慮しました。

ながの東急百貨担当マネジャー 宮村怜さん:
「現役の子育て世代の方だったり、過去の子育ての体験ですとか、自分が困った体験ですとか、もっとこういう機能があったらいいんじゃないかという意見を吸い上げて出来上がったものでございます」

買い物客は:
「授乳室とかそういったスペースが充実しているところあまりないので、そういったところあると子どもも連れてきやすくて、すごくありがたいです」



県内では松本市の松本パルコと井上百貨店が2025年2月から3月にかけて撤退。

ながの東急も子会社が市の北部で運営していたショッピングセンターを2025年3月末で閉店します。

ネットショッピングの普及や人口減少など、大型店を取り巻く環境が厳しさを増す中でのリニューアルです。

ながの東急百貨店営業本部長 飯島克敏さん:
「新しい発見、今までとは違った商品、サービスを、来ていただいて実感していただく、見ていただくというところがリアル店舗としてありますので、ぜひそういった形でお楽しみいただければと思います」

今後も新たなテナントがオープンする予定で、長野駅周辺のマンション建設に伴う人口の流入やインバウンドの増加などにも対応した運営をしていくということです。

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