朝晩の涼しさにすっかり秋らしさを感じるようになってきましたが、信州をアツくする戦いが5日に行われます。
サッカーJ3の信州ダービー、長野と松本の意地とプライドがぶつかります。
今シーズン3度目の対戦を前に両チームの意気込みを取材しました。


今年5月、松本市のサンプロアルウィンで行われた県サッカー選手権の決勝。

試合は、セットプレーから先制した山雅に対し、試合終了間際にパルセイロが追いついてPK戦にまでもつれる展開でした。

今シーズン最初の対戦となったこの試合では、激闘の末、パルセイロに軍配が。

2度目の顔合わせは、前の試合同様、先制した山雅にパルセイロが追いつく展開で、1対1の引き分けでした。

振り返ると、実力が伯仲しながらも1勝1分けと、わずかながらパルセイロに分がある今シーズンの信州ダービー。

再び勝利の歓びのために…

悔しさを晴らすために…

今シーズン3度目の激突!

両チームはどう臨むのか?


まずはホームで迎え撃つ長野パルセイロ。

8月の宮崎戦以降白星がなく、前半戦で、リーグ2位だった総得点は、10位に。

勝利の鍵となるのが、パルセイロらしい攻撃的なサッカーの復活です。

2日の練習では、ゴール前でのプレッシャーのかけあいや、素早いパス回しなど攻守の切り替えの動きを確認。

「サイドの高さ変えろー」

高木監督が求めるのは、山雅のプレッシャーに押し負けない積極的なプレーです。

高木監督:
「最初のスタートから、お互い押し合えるようなゲームを出していかなければ我々に勝ちがくるゲームにはならない」
「Jリーグの中でも価値のあるダービーと思っていますので、全てを尽くす、死力を尽くすと」

目指す攻撃的サッカーに欠かせないのが、ここ6試合無得点と調子を落としているエース浮田の活躍です。

浮田選手:
「一番大きいのはゴールですけど、チームが楽にプレーできるように、味方の特長が出るように自分が時間を作る。相手に対してキープしたり大事なところで体を張ったり」
「ユースタでのゴールはどれも最高なんですけど、それがたくさんの方が見てくれて注目されている試合で取ったら、僕自身もうれしいし、チームももっとうれしいですし、そんな瞬間を皆さんに感じてもらいたいです」

攻撃のアクセントとなる黒石のプレーにも期待が寄せられます。

ホームのサポーターに勝利を届けられるか、チーム一丸となって山雅ゴールに迫ります。




一方、リーグ戦第30節までを終えて7位とJ2昇格争いをしている山雅。

前節9月29日の奈良戦の終了後には、サポーターたちのアツい思いがこもった横断幕が掲げられました。

「ダービー勝利は通過点 俺達が目指すのは昇格」

霜田監督:
「きょうのサポーターの横断幕にもあったように、あくまでもダービーは通過点なので、僕らもダービーであろうがダービーでなかろうが勝ち点3を取りに行くことしか考えていません」

昇格を切に願うサポーターの思いも背負って挑む5日の信州ダービー。

2日の練習では、パルセイロの攻撃的な姿勢に警戒感を示しつつも、受け身にならないように相手陣内での崩し方などを確認。

霜田監督:
「パルセイロは前への推進力や機動力を持ってどんどん前に出てくるので、それを僕らが受けてしまうのではなくて、僕らも前へ出ていきたいと思っていますので、球際やいろんなところで闘いが起きると思っています。そのバトルに負けないということが大前提だと思っています。ポイント・順位に関係なく長野だけには負けたくないという気持ちでいっぱいです」

パルセイロの推進力と渡り合い、長所を打ち消すためにも、ゴール前でボールを支配しゲームをコントロールするキャプテン・菊井の役割が重要なカギとなります。

菊井選手:
「自分はいつも通りのプレーをすることで味方に時間や余裕を与えることは一層いつもより意識したいと思っていますし、ゴール前での仕事が自分のやらなければいけないことだと思うので、相手の嫌がることを90分間し続けたいと思っています」

昇格争い真っ只中の山雅としては、信州ダービーをラストスパートへの足がかりとしたいところです。

宿命のライバル対決信州ダービーは、長野Uスタジアムで5日午後4時半キックオフです。

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