京都の繁華街・木屋町で当時29歳の男性が4人組の男に暴行され死亡した事件。10月3日で事件から20年が経ちました。事件は未解決のまま、男性が亡くなった日である10月8日に時効を迎えます。この時効を迎えるにあたり遺族の朴善均さん(44)は、MBSの取材に「悔しい、無念、という言葉では伝えきれない」としたうえで、「奇跡を信じる心がすり減ってしまっていますが、最後に奇跡が起きること願いたいです」と答えました。
「肩ぶつかった」4人組の男に暴行され兄は死んだ
2004年10月3日未明、当時29歳だった朴富均さんは、京都市内の木屋町通りを1人で歩いていたところ、事件に巻き込まれ、命を落としました。
当時富均さんは4人組の若い男たちと口論になり、「すれ違いざまに肩がぶつかった」という些細なきっかけで、殴る蹴るの暴行を受け、5日後に搬送先の病院で亡くなったということです。
犯人の似顔絵を公開し捜査…未解決のまま20年 8日に時効
警察は、目撃者の証言や聞き込みなどから、犯人はいずれも身長170センチ前後の当時20代の若者としたうえで、ホームページで4人のうち3人の似顔絵を公開。
警察は傷害致死事件として捜査を続けていましたが、未解決のまま2024年10月3日で20年が経過、富均さんが死亡した日である8日午前0時に時効を迎えます。
これまで、事件発生日の10月3日に現場近くでチラシなどを配ったり、有力な情報に最大200万円を提供する懸賞金(10月2日まで)をかけるなどして情報提供を呼びかけてきました。
「時効成立は残された家族には一生苦しんで終わりのない悲しみに…」
富均さんさんの弟・善均さんが時効が迫る中、次のようにコメントしました。
(遺族・朴善均さん(44)のコメント全文)
「10月8日で時効成立となりますが、まずは、最後まで捜査、協力していただいている警察署、報道関係の皆様、情報提供をして頂いた皆様、2004年の事件発生から犯人逮捕に向けて私達に協力して頂いた皆様、本当にありがとうございました。
今日まで犯人逮捕にいたっていない事は、悔しい、無念、という言葉では伝えきれない気持ちであります。
時効が成立することは、家族にとっては兄を殺した犯人達がいつまでも幸せに生きており、残された家族はこれからも一生苦しんで終わりのない悲しみ、苦しみの刑が確定してしまうことであります。
あと数日で犯人逮捕という奇跡を願うには余りにも長い年月がたち奇跡を信じる心がすり減ってしまっていますが、最後に本当に最後に奇跡が起きることを願いたいです」
▼事件に関する情報提供は
京都府下京警察署刑事課(075-352-0110)まで
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