2023年9月、熊本市の自宅で父親を殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役15年を求刑して結審しました。

前田翔(まえだ しょう)被告(42)

殺人の罪に問われているのは熊本市西区八島の無職、前田翔(まえだ しょう)被告(42)です。

起訴状などによりますと、前田被告は2023年9月27日午後9時ごろ、自宅で父親の憲一郎(けんいちろう)さん(68)の頭をバールやブロック片で殴り、殺害した罪に問われています。

前田被告は憲一郎さんと2人暮らしで、事件から約15分後に「父親を殺しました」と警察に通報していました。

検察側は10月3日の裁判員裁判で、前田被告が殺害のシミュレーションを行っていたことなどを指摘し、「強固な殺意に基づく、計画的かつ残忍で悪質な犯行」として懲役15年を求刑しました。

一方、弁護側は最終弁論で、「母親の思い入れが強い大切な家を母親の死後、ゴミ屋敷のように扱っていた父親から守りたいなどの動機から起こした犯行。自首している点なども考慮すべき」と訴え、「懲役8年を上回るべきではない」と主張しました。

これで裁判は結審し、判決は10月7日に言い渡される予定です。

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