強い台風18号は3日、南シナ海から台湾付近でほとんど停滞し、その後、熱帯低気圧に変わる見込みです。気象庁は、沖縄地方では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、うねりを伴った高波に注意するよう呼び掛けています。
また暖かく湿った空気が流れ込んで、全国的に雨となり、雷を伴って激しく降る所もある見込みです。

気象庁によりますと、強い台風18号は3日午前9時には台湾海峡にあって、ほとんど停滞しています。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

台風18号はこの後、台湾付近でほとんど停滞した後、4日には熱帯低気圧に変わる見込みです。
台風に近い沖縄地方では、3日はうねりを伴ってしけとなる所があるほか、4日にかけて、台風周辺や台風本体の暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる恐れがあるということです。

波の予想

▽3日に予想される波の高さ
　沖縄地方　4メートル　うねりを伴う

▽4日に予想される波の高さ
　沖縄地方　3メートル　うねりを伴う

雨の予想

▽4日午前6時までに予想される24時間降水量（多い所）
　沖縄地方　120ミリ

▽5日午前6時までに予想される24時間降水量（多い所）
　沖縄地方　60ミリ

防災事項

沖縄地方では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、うねりを伴った高波に注意してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

台風18号からの暖かく湿った空気が流れ込んで、全国的に雨となる所が多く、停滞する“秋雨前線”が刺激されて雨が強まる所がある見込みです。雨は週明けも続く見込みで、今後の気象情報に注意するようにしてください。

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