札幌市清田区の病院で、9月まで看護師長を務めていた64歳の男性が不当な雇い止めを受けたとして、男性や職員らが病院に撤回を求めるストライキを行いました。
ストライキに参加したのは、美しが丘病院の前・看護師長の佐々木晴見さん(64)と、現職の看護師ら4人です。
2019年から看護師長を務めていた佐々木さんは、2020年の定年後も1年ごとに再雇用契約を結び、勤務を続けてきました。
しかし、2024年8月の契約更新の際に「満65歳で契約終了」という条件が契約書に追加されていた上、病院側から「条件を受け入れなければ契約を更新しない」と言われたということです。
佐々木さんは契約書にサインした上で、65歳以上でも働いている職員が複数いるとして、契約の継続を求める団体交渉を申し入れましたが、病院は交渉に応じず、異議を唱えた佐々木さんを9月23日付けで雇い止めしたということです。
前・看護師長 佐々木晴見さん(64)
「『疑義があるということは、契約する意思がないんだろうと私たちは判断します』と。そんなわけないだろう。不当解雇とも呼べる雇い止めを撤回していただき、戻していただきたい」
佐々木さんは不当な雇い止めだとして、15日にも撤回を求める訴えを起こす方針です。
病院をめぐっては、8月、ユニホームに着替える時間が勤務時間に含まれず、その分の残業代が支払われていないとして、佐々木さんら看護師ら16人が病院に対し訴えを起こしています。
今回のストや残業代に関する訴訟が契約更新に影響したのかなどについて、病院側はHBCの取材に対し、「申し上げることはありません」とコメントしています。
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