140年以上の歴史がある建物をレストランやホテルとして活用した、新しい複合施設が2日仙台にオープンしました。

和洋折衷の空間でゆったりとした時間を過ごすことができます。

仙台市若林区南材木町にオープンしたのは「旧針惣旅館」の建物を活用した複合施設「HARISO」です。

針惣旅館は明治中期に建てられ、戦後はおよそ40年に渡って宿泊施設として営業し政治家の市川房江など文化人にも親しまれた場所でした。
1987年の旅館閉業後は一般に公開されていませんでしたが、2日から、1日一組限定の宿として生まれ変わりました。

HARISO・針生拓真社長:
「古いものには価値があると考えている。いま新しく作れないもの、過去から継承された歴史、そういったものを後世に残していくのは我々の使命」

瓦屋根や手すりの装飾も美しく、庭の飛び石には石臼をあしらうなど随所に遊び心が感じられる和洋折衷の空間。
大正ロマンの香りを残す建築が評価され、2017年には「杜の都景観重要建造物等」にも選ばれています。
リノベーションで耐震補強し、最大5人まで宿泊することができます。

そして、母屋の一部にレストランもオープン。
薪窯で香ばしく焼き上げたピザなどをゆったりとした時間のなかで楽しめます。

訪れた人:
「この建物がすばらしいし食事も素晴らしい、とてもおいしい」
「古い建物を大事にしていくのはこれから必要だと思うので、こういう活かし方は素晴らしい」

旧奥州街道のかつての賑わいを偲ばせる建物が、2日から新たなスタートを切りました。

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