今月の鹿児島市の天気ですが、雨や曇りの日が多くありました。
そして、26日、発表された今後2週間先の予報を見ても、予想の信頼度がまだ低い日もありますが、雨や曇りの日が続きそうです。
こうした日差しの少ない日照不足が長引く中、今、野菜の収穫や価格に影響が出ています。

(オクラ農家 大久保忠さん)「やっぱり日照不足というか、おてんとうさまが出ないと、作物はぜんぜん」

指宿市でオクラを生産している大久保忠さんです。ここ最近、雨や曇りの日が続き、土が乾いていないとできない作付け作業が、滞っているといいます。

(オクラ農家 大久保忠さん)「今年は梅雨みたいな天気で、晴れ間が一週間に1回か2回、天気を見て作業をしている」

先月植え始めたオクラは、順調に生育すれば、6月以降に実をつけますが、日照不足がこの先いつまで続くのか気をもんでいます。

(オクラ農家 大久保忠さん)「これから連休になって、日が照ってくれたらいんですけどね」

26日も曇り空となった鹿児島。

気象台によりますと、県内は低気圧や湿った空気の影響で雨や曇りの日が多く、今月の日照時間は、志布志市は平年の57%、屋久島町は58%、鹿児島市は66%にとどまっています。

日照不足が続くと、気がかりなのが野菜の値段です。

こちらのスーパーでは、サニーレタスが例年より100円ほど高い258円、キュウリも3本で258円など、野菜は全体的に例年より2~3割高くなっています。

先月から続く日照不足で、野菜の生育が進まないことなどが、値上がりの原因だといいます。

(客)
「たくさん買わず、きょうの分だけ。1個だけとか」

「ちょっと高いと思うけど、安いものもあるから、安いものを選んで買っている」

(記者)「例年より100円ほど高いキャベツですが、消費者が少しでも買い求めやすくなるように、2分の1や4分の1に小分けされています」

こうした中、店では野菜をカットして小分けにすることで、買い求めやすい価格にするなど工夫していました。

(Aコープ・キラメキテラス店 堀之内和喜店長)「これから先の野菜は夏野菜になってくるので、日が照らないと病気や生育不足が出てくる。量が増えてくる見込みはいまのところは不透明」

物価高騰に加え、日照不足などによる野菜の価格上昇。影響の出口は見えないままです。

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