能登半島地震から9か月。地震による液状化被害が相次いだ射水市の新湊地域では国の重要無形民俗文化財に指定されている「新湊曳山まつり」が開催され、絢爛豪華な曳山が港町を練り歩きました。

「イヤサー、イヤサー」370年以上の歴史があるとされる「新湊曳山まつり」は、放生津八幡宮の秋季例大祭のひとつで、毎年10月1日に行われます。

ことしも若衆の「イヤサー、イヤサー」の掛け声とともに絢爛豪華な13基の曳山が町を練り歩きました。

巡行ルートである新湊地域の沿岸部では能登半島地震による液状化現象で地盤沈下や道路のひび割れ、建物の損壊など広範囲に被害が出ました。

特に被害が大きかった港町。地震から9か月が経った今も傾いた住宅が多く住民の転出が進んでいます。

港町の住民「レンガの家なんか崩れとる。(今後)コミュニティが果たして保たれるかどうか」

港町では被害が少なかった道路や電柱の復旧工事が行われ、何とか祭りに間に合わせました。

地震から9か月。復興最中の町を活気づけようと、若衆は威勢の良い掛け声で曳山を引き復興を祈りました。

「やっぱり地震きて家も何か所か壊れたりもしたけど。天気もいいしよかった」

「若い人がたくさん出てきてくれることがこれは非常にいいことだと思うしうれしいわいね。やっぱり祭りは楽しくやらんなん」

「かっこういい」

Qどんなところがかっこいい?

「上。やりたい」
「このかけ声だけでもやっぱりいいと思う。元気もらえていいがじゃないですかね。ここで沈んでたらやっぱり。元気もらえたらいいと思いますよ」

新湊曳山祭りはこの後午後10時まで行われ、夜は提灯に灯をともした提灯山として街を練り歩きます。

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