記録的豪雨で床上浸水した石川県輪島市の小中学校はきょうから、隣の能登町の学校で授業を再開しました。また、福井県の沖ではきのう、女性の遺体が見つかりました。安否が分からなくなっていた中学生とみられています。

スクールバスから降り立つ18人の子どもたち。先月21日の大雨で床上浸水した輪島市町野町の小中学校は復旧のめどが立たないことから、きょうから、隣の能登町の学校に通うことになりました。

町野小学校 井上千佳 校長
「子どもたちも不安だったと思うんですけど、たくさんの子どもたちと一緒に勉強できる、ありがたい」

一方、豪雨のあと、安否が分からなくなっている輪島市久手川町の中学3年生・喜三翼音さん(14)。

きのう、輪島市からおよそ170キロ離れた福井県沖で女性の遺体が見つかりました。遺体は身長およそ150センチで、身に着けていたジャージのタグには手書きで「喜三」と書かれていたということです。

海上保安庁から知らせを受けた翼音さんの父・鷹也さんは…

喜三翼音さんの父 鷹也さん
「本当に見つかってくれてよかったです。一日、一日、見つかってほしいという思いでなんとかいました」

福井海上保安署は遺体が翼音さんの可能性が高いとみて、あす、司法解剖を行うことにしています。

きょうで能登半島地震の発生から9か月。被災地は豪雨による被害も重なり、生活再建はさらなる遅れが懸念されています。石川県などの審査会はきのう、新たに11人を災害関連死に認定し、能登半島地震による死者は412人に上る見通しです。

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