米津龍一気象予報士:

さあ、あすから10月がスタートします。きょうはあすの予報の前に、この残りの秋、さらに冬の見通しをお伝えします。

ということで、まず3ヶ月予報をご覧ください。

10月も実はまだまだ気温が高い状況が続きそうです。ですから、少なくとも盆地にお住まいの皆さんは、10月の前半までは半袖が活躍します。例年より残暑が長引く見通しです。注意が必要なのが降水量が並みか多めとなります。これは、
秋雨前線を受ける可能性があるのと、まだ台風が来る可能性がありますので、ちょっと降水量は多くなるかもしれません。
11月はようやく気温が平年並みになります。ですが、秋が短くて、今年は紅葉が遅いかもしれません。
12月に入ると、夏は猛暑だったので、この冬も暑いんじゃないかと思いきや、気温が並で、降水量も並か少なめ。晴れの日が多く、寒いことになりそうです。

この先を解説します。来年の1月2月までです。
ポイントとなるのが、ラニーニャ現象が発生する可能性が高いと言われています。その現象が起こるとどうなるかを説明します。

まずラニーニャ現象が起こると、フィリピン付近の海面水温が高くなります。

海面水温が高いと積乱雲ができやすくなります。

積乱雲ができやすくなると、偏西風というのは空気の境目で、南は暖かい空気、北は寒い空気となるんですが、この偏西風が蛇行する形となるんです。

中国大陸の方でこれが北へと蛇行する。

ということはこの偏西風というのは空気の境目ですから冷たい空気寒い空気が日本付近に入りやすくなるということです。

これが北から入り込んできやすくなるんですけども、そうなると気圧配置はこちら。

西高東低冬型の気圧配置になりやすいんです。

この気圧配置になると山梨への影響は何が起こるかというと、高気圧は時計回りに風が吹きますので、北から冷たい空気が流れてくるので、まず一つ目は寒くなるということ。
さらにこのパターンだと、日本海側では雪が降りやすいんです。ところが太平洋側は晴れやすい。

なぜかというと、山で雪雲がブロックされるので、山梨県の場合は、基本的には西高東低になると寒いということと、乾燥した晴れが多くなるので、この冬の見通しはこちら。

気温はほぼ平年並みで降水量平年並みか少ない、つまり冬は雪は降りにくいと今のところ予想しています。
ただ降らないというわけではないです。降りにくいとお考えください。雪への備えも大切ということになります。

では、あす10月1日のお天気ポイントはこちら。

中・西部ほど晴れて蒸し暑くなります。

といいますのも、あすの天気図を見ていきますと、台風17号がだんだん北上してくる予想となっています。

今のところ上陸のおそれはありませんから、直接的な影響はないんですが、反時計回りに風が吹きますから、暖かく湿った空気が東から流れ込みやすいんです。

そうなると東部・富士五湖はその風の影響を受けやすく、中・西部は御坂の山で風がブロックされるので、晴れる時間が長いということで、あすは中・西部ほど晴れて気温が上がりやすいとなります。

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