鹿児島県警の内部情報を漏えいしたとして逮捕・起訴された前の生活安全部長について、県警は30日の定例会見で「動機は、前の刑事部長をおとしめるためだったと判断した」と述べました。

(県警 西畑知明警務部長)「前の刑事部長に対して、おとしめるためにおこなわれたものであると判断した」

県警の前の生活安全部長・本田尚志被告は、内部情報を北海道の記者に漏えいしたとして逮捕・起訴されています。

情報には「前の刑事部長が不祥事を隠蔽した」という内容の文書とともに、問い合わせ先として前の刑事部長の名前や住所、連絡先が記載されていました。

本田被告は逮捕後、「野川本部長が不祥事を隠蔽しようとしたため情報を記者に送った」と主張しています。

隠蔽しようとした人物を「本部長」ではなく「前の刑事部長」とした理由について、「送り主が自分だと分からないようにするため」とした上で、「前の刑事部長に個人的な恨みはない。本部長以外なら誰でもよかったので深い意味はない」などと主張しています。

30日の県警の定例会見で、西畑警務部長は「情報漏えいの動機は前の刑事部長をおとしめるためだったと判断した」と述べました。

県警は30日、「本田被告は、このほかにも前の刑事部長の名前を使って第三者に文書を送っていた」と明らかにしました。

(県警 西畑知明警務部長)「他にも前刑事部長の名前を使って文書を送っていたということが確認されているので、誰でもよかったということではないだろう」

野川本部長は不祥事の隠蔽について否定していて、前の刑事部長も不祥事への関与を否定しています。

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