京都大病院は30日、親族からの提供が原則とされる生体腎移植手術を同性パートナー間で実施したと発表した。京都市の女性が同性パートナーから臓器提供を受けた。臓器提供者(ドナー)とは市のパートナーシップ宣誓制度に基づき宣誓をしていた。京大病院によると、同性パートナー間での生体腎移植は過去にも事例は確認されているが、実施の公表は国内初とみられるという。  日本移植学会の倫理指針は、生体移植のドナーとなる親族を配偶者、6親等内の血族と3親等内の姻族と限定。親族以外の第三者から提供を受ける場合は、実施する医療機関の倫理委員会で個別に承認を受ける必要があるとしている。  生体移植を巡っては、健康な提供者に対して手術するという倫理的な課題がある。ただ移植学会によると、国内では脳死や心停止による臓器提供例が少なく、生体移植が多いのが現状という。


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