兵庫県の斎藤元彦知事

 パワハラなどの疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦知事が30日、地方自治法に基づき自動失職する。50日以内に行われる出直し知事選に出馬し、再選を目指す考えを既に表明している。投開票は11月10日や17日が候補に挙がり、各会派は候補者選びを進め、続投に強い意欲を示す斎藤氏との争いに備える。  県議会は今月19日、文書問題で混乱を招いた斎藤氏の責任や知事としての資質を問い、不信任決議を全会一致で可決した。斎藤氏は26日に記者会見を開き、自動失職の上、出直し選に出馬すると表明。可決後10日となる29日までに議会解散と辞職を選ばなかったため、30日付での失職が決まった。  斎藤氏は27日、記者団に「一からの出直しになる。県庁に戻ってきたい」と述べた。再選された場合、公選法の規定で新たな任期は4年となる。  斎藤氏は前回知事選で自民党と日本維新の会の推薦を受け初当選した。自民内部では市長経験者らの名前が浮上し、維新は国会議員を軸に調整。共産党は無所属で立候補する医師を支援する。


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