官製談合事件の奈良県三郷町の前町長に執行猶予付きの有罪判決です。

 判決などによりますと、奈良県三郷町の前町長・森宏範被告(65)は2020年、町が発注した保育園の建て替えに伴う工事の入札で、業者に設計金額を漏らして公正な入札を妨げました。

 これまでの裁判で森被告は「町と縁の深い業者の育成をしたいという思いだった」などと起訴内容を認め、検察側は「業者から選挙応援を受け中元や歳暮を受け取るなど懇意な関係だった」などとして懲役1年6か月を求刑していました。

 9月27日の判決で大阪地裁は「入札制度の根幹を揺るがすもので入札価格の高止まりを招きかねず悪質」としたうえで、町長を辞職していることなどを考慮し、森被告に懲役1年6か月・執行猶予3年の判決を言い渡しました。

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