東京都は27日、能登半島地震で発生した災害廃棄物の受け入れを、都内の清掃工場など3カ所で始めた。初日は石川県輪島市と珠洲市で生じた解体家屋の木くずなど、可燃物計24トンを運び込んだ。都の計画では横浜市、川崎市と連携し、2026年3月末までに最大4万トンを処理する。

コンテナ車から投入される能登半島地震の災害廃棄物=27日、東京都大田区の大田清掃工場で

 初日の24トンのうち大田区の大田清掃工場に16トン、八王子市の館クリーンセンターと羽村市の西多摩衛生組合環境センターに各4トンを運んだ。

◆小池百合子氏、大雨の廃棄物についても「できるサポートを」

 能登半島地震の災害廃棄物の広域処理では初めて、鉄道で輸送した。廃棄物を入れたコンテナを荒川区のJR貨物隅田川駅でトラックに積み替え、各施設に運んだ。都は今後コンテナを増やし、処理量を拡大させる。27日の定例記者会見で小池百合子知事は「廃棄物は今回の大雨でも増えたと思う。できるサポートをしていきたい」と述べた。  災害廃棄物の受け入れは7月末に石川県を訪れた小池知事が表明した。県は地震で発生する廃棄物を332万トンと推計。広域処理も含め、25年度内の処理完了を目指す。(押川恵理子) 

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