台風16号「シマロン」は「熱帯低気圧」に…でも…
うしろに新たな“台風のたまご”がいくつも…

気象庁の最新情報によりますと「台風16号(シマロン)」は、26日午後3時現在、「日本の南」で「熱帯低気圧」に変わり、南西方向にゆっくりとした速さで進んでいるとしています。中心の気圧は1004ヘクトパスカルです。しかし…。

衛星画像を確認すると日本の南側には、ぽつぽつと雲の塊ができており、天気図では複数の熱帯低気圧が確認できます。

26日午後4時現在の「気象衛星ひまわり」の画像(トゥルーカラー)
26日午後9時現在の「気象衛星ひまわり」の画像

このうちの1つ「熱帯低気圧b」は、今後24時間以内に台風へと発達する見通しで、今後、注意が必要です。
この「熱帯低気圧b」の今後の進路や勢力は一体どうなるのでしょうか?

以下、気象庁が発表する「熱帯低気圧b」の最新の実況と予想の詳細となります。

「熱帯低気圧b」の実況と予報
(気象庁・26日午後10時05分発表)

26日午後4時現在の「気象衛星ひまわり」の画像(トゥルーカラー)

・26日午後9時の実況によりますと…
「熱帯低気圧b」は、北緯16度35分、東経146度40分を中心に『マリアナ諸島』で西北西方向にゆっくりとした速さで進んでいるとみられています。中心の気圧は1004ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっています。

・27日午後9時の予報によりますと…
「熱帯低気圧b」は「台風」へと発達して、北緯19度00分、東経143度30分を中心に『マリアナ諸島』で北西方向に時速20kmの速さで進むとみられています。中心の気圧は1002ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとなっています。予報円の半径は130kmです。

・28日午後9時の予報によりますと…
「台風」は、北緯22度05分、東経140度10分を中心に『小笠原近海』で北西方向に時速20kmの速さで進むとみられています。中心の気圧は1002ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとなっています。予報円の半径は200kmです。

・29日午後9時の予報によりますと…
「台風」は「熱帯低気圧」に変わり、北緯25度40分、東経137度30分を中心に『日本の南』で北北西方向に時速20kmの速さで進むとみられています。中心の気圧は1004ヘクトパスカルで予報円の半径は260kmです。

“台風のたまご”は今後どうなる?
アメリカ海洋大気庁(NOAA)発表の「GFSモデル」を見ると…

日本の南の海上で確認されている複数の「熱帯低気圧」は今後どうなるのでしょうか?

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の発表する気象予報モデルGFSモデルを確認すると、この「熱帯低気圧b」は発達しながら日本付近に近づく予想が見てとれます。

また、現在「先島諸島」の南側付近にある「熱帯低気圧」も発達することが予想されています。しかし、直接日本に近づく可能性は低く見受けられます。
※リンクから「GFSモデル」を確認しながら記事をご覧いただけます。

北西太平洋の日別海面水温(2024年9月25日現在)
(気象庁・26日発表分)

気象庁が発表する北西太平洋の日別海面水温を見ると、25日現在、日本周辺の海面水温は平年よりも1~4℃ほど高い状態で、日本の南側の海域の海面水温は30℃前後あるため、いくつもの“台風のたまご”は今後発達する可能性があります。

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