きのう、日本橋高島屋で1040万円相当の「純金の茶碗」が盗まれる事件が発生しました。盗んだ男はいまだ逃走中です。

■1000万円超の「純金茶碗」窃盗 盗んだ男は逃走中

加藤シルビアキャスター:
改めて事件を整理していきます。日本橋高島屋の「大黄金展」です。
事件があったのは11日午前11時40分。販売価格約1040万円の純金の茶碗が盗まれました。犯人は▼眼鏡姿の20〜30代の男、▼グレーのトレーナーに黒っぽいズボンを履いていました。▼グレーのリュックを背負っていたということで、現在も逃走中です。

また新たに分かった情報としては、男は茶碗をリュックに入れた後、約30分間、百貨店の中をうろついていました。その後、近くの地下鉄の改札を通る姿が確認されていて、警視庁は男が電車に乗って逃走したとみて捜査を続けています。

■「金」が狙われた事件は過去にも…

金の価格が高騰している中での事件ですが、過去には“金”が狙われた事件がいくつかありました。

2007年、千葉県鴨川市のホテルで「黄金風呂」が盗まれました。大きな黄金風呂が設置されていましたが盗難被害に遭いました。

2007年だけではありません。2013年には千葉県勝浦市のホテルで「黄金風呂」の一部が切り取られてしまった被害もありました。そして、現在も「黄金風呂」を設置している龍宮城スパホテル三日月では、2007年の千葉県勝浦市のホテルの盗難以降、施錠できるように変更し、セキュリティを強化して対策を行っているということです。

■「金塊」窃盗後、犯人逮捕で戻ってきたが…

黄金風呂だけではありません。岐阜県高山市の飛騨大鍾乳洞に併設されている施設で展示され、当時2億円で作製された「100㎏の金塊」が2007年に盗難されました。犯人が逮捕され金塊は戻ってきましたが、一部バーナーで溶かされ、約71㎏しか残っていませんでした。しかし、盗まれたことを逆手にとり、「戻ってきた金塊と」いうことで盗まれる前のレプリカと並んで展示されています。

担当者によると、「金が高騰しているので数年前から防犯のため、さらに展示を減らしました」と、対策をしているということです。

日比麻音子キャスター:
「100㎏の金塊」は戻ってきた、ということですが、「黄金風呂」の方はどうなったんですか?

加藤キャスター:
「黄金風呂」が丸々盗まれてしまった千葉県勝浦市のホテルは戻ってきておらず、犯人も捕まっていない状況です。

■盗んだ「金塊」実は○○だった…

一方で、新潟県佐渡市にある相川郷土博物館(現在休館中)は、「佐渡金山から産出された最後の金」として5個の金塊を展示していました。しかし、2017年に5個とも盗難被害に遭いました。1個約1㎏の重さがありましたが、実は“金メッキが施されたレプリカ”だったので被害額は数万円で済んだということです。

当時の担当者によると、「安全のため本物は展示していなかった。本物と間違えたのでは…」というふうに話されていました。

日比キャスター:
今回の日本橋高島屋の件もですが、「まさか」ということが本当に起きるんだなと。

産婦人科医 宋美玄さん:
「黄金風呂」なんてものは相当重いですから、犯人は1人じゃないですよね。手際よく溶かして持ってるのか。

山内あゆキャスター:
ただ、盗難したものを溶かして売るルートがある、ということが不思議でなりません。

宋美玄さん:
昔の指輪などを売ったことがあるので知っていますが、金であれば、どんな形でも買い取ってくれるところがあるので。

日比キャスター:
金は高騰してますから、本当に小さな金でも何とか、というところはありますが、とにかく今回の件は早く逮捕されることを願うばかりです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。