石川県能登地方を襲った記録的豪雨で道路が寸断され、孤立状態が続く集落から、きょう、自衛隊のヘリを使った集団避難が始まりました。

輪島市西部の西保地区は、土砂崩れや倒木で集落への道路が寸断され、住民48人が孤立状態になっていました。きょう、集団避難を希望した40人が、航空自衛隊のヘリコプターで救出されました。

記者
「午前10時すぎ、輪島市の西保地区からの第1便が到着しました。丸5日集落に取り残されていた住民が、集団で避難します」


中には100歳の男性もいて、自衛隊員に抱えられながらヘリから降り立ちました。

住民
「電気が来ないのと、水道が来ない。それで自宅待機していた。買い物も行けないし」
「怖かった、ありがとう」

記者
「輪島市・塚田川の下流にある海岸です。この海岸では、喜三翼音さんが使っていたとみられる枕などが見つかっていますが、現在も翼音さんの行方はわかっていません」

住宅4棟が流された輪島市の塚田川では、中学3年の喜三翼音さんら2人といまだ連絡が取れていません。きょうは河口近くの海岸でも、喜三さんの家族が手がかりを捜していました。

県内ではこれまで11人が死亡、6人の行方や安否が分かっていません。

一方、臨時休校となっていた輪島市内の小中学校は、床上浸水した2校を除いて授業が再開され、校舎にも久しぶりに子どもたちの声が戻ってきました。

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