天然トラフグの取り扱い量日本一を誇る山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で26日、今シーズンの初競りがありました。

フグの初競りは、フグの本場・下関にシーズン到来を告げる恒例行事です。価格は仲買人が袋の中で競り人の指を握って希望額を伝える、独特の「袋競り」で決まります。

初日の入荷は、天然ものが去年より170キロ増えて250キロでした。気温の上昇と、厳しい残暑で海水温が下がらず、養殖ものは生育が遅れため、きょうは、入荷がありませんでした。天然物のトラフグはこれまでは、山口県見島沖で多く捕れていましたが、ことしはほとんどが、宮城県沖で捕れたものでした。海水温が上がっているため、宮城県産が例年以上に関東の市場に出回っているということです。加えて、猛暑で鍋もの用の需要が減り、最高値は1キロあたり1万9000円と、去年より3000円下がりました。

下関唐戸魚市場 郷田祐一郎社長
「下関のふくは目利きという部分でやはり優れていますので、徐々に寒くなってきて、木枯らしがふきだすとふくを食べていただきたいなと思っています」

主に関東や関西方面に出荷されます。

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