福島第一原発の燃料デブリの取り出しが中断している問題で、東京電力は25日、不具合があった取り出し装置を格納容器の外に出す作業を完了させました。

福島第一原発2号機では、10日から溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しに着手していましたが、17日、取り出し装置の先端に付けたカメラが映らなくなり作業が中断しました。

このため、東京電力は25日朝、格納容器の中に入っていた取り出し装置やガイドパイプを外へ出す作業を完了させました。あわせて、格納容器から出る放射性物質をさえぎるために、格納容器と外部を隔てる「隔離弁」をいったん閉じました。

今後、取り出し装置のカメラやケーブルの状況を確認しますが、原因の特定と復旧にはある程度の時間がかかるため、9月中の作業再開は難しい状況と見られています。

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