警視庁

 中古スマートフォンの輸出事業に投資すれば利益が得られると持ちかけ、計約6億3千万円をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課が詐欺の疑いで、格闘技団体ブレイキングダウンの元代表板垣雄吾容疑者(44)ら男女3人を逮捕していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。  捜査関係者によると、事業に実態はなく、自転車操業だった可能性がある。複数の出資者から総額80億円ほどを集めたとみられ、一部は返金しており警視庁が被害額の確認を進めている。  2022年に会社役員2人から計約5億5千万円をだまし取ったとして詐欺容疑で今月3日に3人を逮捕。22年に別の会社役員からも約8千万円を詐取した疑いで同24日に再逮捕した。  板垣容疑者はこれまでに、複数の出資者から返金を求める訴訟を起こされている。訴状によると、45日間で15%前後の利益が得られるなどと勧誘していた。  ブレイキングダウンは、1分間の1ラウンドで勝敗を決める格闘技イベント。21年に初開催され、若者を中心に人気がある。


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