自宅に火を付けて全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われた女。20年近くの間、浪費や不倫を繰り返し、そのたびに家族から𠮟責された女は「自分が生きていれば家族に迷惑をかけてしまう」との思いから自殺を図ったといいます。双極性障害や知的障害があったという女が裁判で語ったこととは。

第2回公判で、弁護士による被告人質問のあと、検察官による被告人質問が行われました。

浪費や不貞行為について…不倫相手との間の子どもをおろしたこともー

Q3人の子育てをするなかで、夜泣きなどどうしようもなくなったことは?
―長女の時に夜泣きがひどくて、一瞬口をふさいでしまうことがありました。

Q母親になんでもかんでもやってもらっていた?
―3人とも可愛かったですし、子育てが楽しかったですし、どうしても無理なときは実家の両親に頼むことがありましたが、基本的には自分がやっていました。
たまには主人にも手伝ってもらっていました。

Q服はどうして買いましたか?
―流行りの服、形、色のほか、ほかの人とかぶるのが嫌で個性的な服が好きだったので買いました。

Q買い物することはストレス発散になっていた?
―ありました。

Q不倫について、家族にばれないように気を付けていたことは?
―主人に嘘をついて友人と会うと朝早く出かけたり、待ち合わせも目立たないところで。

Q時間帯は?
―主に午前中でした。早く帰宅できるためです。

Q肉体関係もあった?
―はい

Q旦那とは?
―少なからずありました。

Q性生活に不満があった?
―そうですね。

Q性生活に満足していたら不倫はしなかった?
―そうですね。

Q不倫相手の中には中学の時付き合っていた人も?
―いました。

Q相手との間に子どもを妊娠したことも?
―「養育費を払うから子どもを産んでほしい」と相手に言われたけど、おろすことを決めました。家族とは話し合っていません。

放火後には後悔も 女が数ある自殺方法から放火を選んだわけー

Q火をつけると近隣に住んでいる人たちはどうなりますか?
―大火災になる…多くの死人が出たりもあると思います。

Q自殺しようとほかの方法も考えましたか?
―首吊り、飛び降り、刃物で首や手首を切るなどを考えました。

Qそれらの方法をとらなかった理由は?
―首吊りはやり方がわかりませんでした。
飛び降りは高いところまでいく気力がありませんでした。
刃物で切るのは痛いと思って、最後まで刺せないだろうと放火を選びました。

長女のピアノの先生が焼身自殺したのもあって、放火すると火だるまになって死ねると思いました。

Q火をつけた新聞紙をゴミ箱にいれたのは1回?
―2~3回入れたと思います。その後ゴミ箱をマットレスに近づけました。
火が回ってすぐ死ねると思いましたが、炎が回って熱くてやめました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。