人手不足に悩む北海道富良野市の介護施設で、人材確保に向けた介護の体験イベントが開かれました。
参加したのは、小学生です。

 子どもたちの元気な声が響く、富良野市の介護施設。

札幌市や富良野市などの小学4年生から6年生、合わせて14人が泊まり込みで高齢者の介護を体験しました。

 この日、習ったのは、介護の時に体にかかる負担を軽くできる「楽わざ」です。

 さらに、こんなゲームも…。

手作りのカプセルトイです。

入っていた紙に書かれていたのは…、入居者の名前と課題の「お仕事」です。

入居者を探して施設の中を歩き回る子どもたち。

小学生
「あいこさんですか?」

探していた入居者を見つけて、お茶を渡すことができました。

入居者
「ぬるくてちょうどいい」

 参加した男児
「感謝されてとてもいい気持ちになったというか、すごい楽しかったです」

泊りがけで行う小学生向けの体験イベントは初めての試みです。

 その狙いは…。

すまいるふらの 大西三奈子代表
「将来に向けては1人でも2人でも福祉に興味を持っていただける人、そういう人を輩出していきたいと思った。昨年、人材が本当に不足して事業所を1か所閉鎖せざるをえなかった」

 こちらは北海道内の介護職員の数の推計です。

2026年には、約11万4000人必要となる見通しですが、2022年まで10万人前後と横ばいが続いています。

 施設で働く職員は。

施設の介護職員
「一人一人の人生に寄り添えるということは、私はとてもすばらしい仕事というか、やりがいのあるいい仕事だと思うので、大変だとかつらいとかいう以外の部分をもっと知ってほしい」

マッサージをしたり一緒に体操したりして、入居者と触れ合った子どもたち。

 参加した女児
「みんな優しいからとっても楽しかったです」

将来、地域の介護の大切な担い手になるかもしれません。

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