相次ぐ鹿児島県警の不祥事を巡り、県議会では百条委員会の設置が議論されています。県民連合は24日、設置を求める決議案を提出しました。

第二会派の県民連合は、百条委員会設置を求め、決議案を議長に提出しました。

県警の不祥事を巡っては、警察情報を漏らしたとして逮捕・起訴された県警の前の生活安全部長が「野川本部長が不祥事を隠蔽するよう指示した」と主張。一方の本部長は隠蔽を否定しています。

また、県警を管理する県公安委員会も、野川本部長などからの報告をもとに「隠蔽はなかった」としています。

強い調査権限を持つ百条委員会の設置について、最大会派の自民党は「前の生活安全部長の裁判と並行して設置しても、全容解明を求める県民の要望に応えられない」として反対し、現時点では見送られています。

決議案を受け取った松里議長は、丁寧に対応したいと述べました。

(県議会・松里保廣議長)「この件については、県民の関心があり重要な問題なので、丁寧に対応を議会でしていきたい」

(県民連合・福司山宣介会長)「(これまでの議論などでは)真相究明には至らないこともある。各事案ごとに明らかになってこそ再発防止策もできる」

百条委員会を設置するかどうか、県議会は来月9日の定例会閉会までに本会議で採決をとることになりますが、最大会派の自民党が「設置反対」の方針を決めているため、採決は否決されるとみられます。

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