きのう(23日)から少し涼しさを感じますが、猛暑の影響が野菜の価格上昇という形で残っています。小売り、生産の現場を取材しました。

熊本県嘉島町にあるイオン熊本店。野菜を求めに来た客は。

「少しずつ高いよね」
「尋常じゃないぐらい高くなっているので、うち子どもが三人いるんですけど、なかなか野菜を食べさせられないなと感じています」

実際、高値の傾向となっています。

イオン熊本店吉田英世 農産主任「野菜は(例年と比べ)4%から6%高くなっています」

この店は高値を乗り切るため、売り方を工夫しているということです。

吉田主任「買いやすい値段にするため、2分の1であったり、4分の1であったり、小さく刻んで、手に取りやすい価格帯を選んで出しています」

実際に価格が上がっている野菜を卸会社に聞きました。

小ネギが1束400円に “暑さで流通量が減少”

白木商店 白木亮平常務「いま、特に値段が上がっていて困っているのは、小ネギが一番高いですね」

春先は1束200円前後だったものが、7月以降、1束400円にまで値上がり。これまでにない「夏の暑さ」が、品質に大きく影響し、流通量が減ったためだといいます。

白木常務「暑さの影響で、茶色く枯れてしまう」

「高温障害」は他にも。ナス生産の現場を訪ねました。

ナスが「石っぽく」規格外が全体の20%に

Plant One 一安波輝代表「石っぽくなってきている。高温の影響によって、水分がうまく行き渡らなくて、硬いナスができちゃう」

こちらの農家では、今年の夏、定価での販売が難しい規格外のナスが全体の20パーセントに上り、価格の高騰に繋がりました。

一安代表「台風が過ぎて、この前、一雨降ったので、それ以降は、温度が一気に低くなっているので、それでようやく回復してきた」

しかし、ここ数日、朝晩の気温が下がってきたことで夏野菜やレタスなどの葉物野菜は通常の仕入れ値に戻ってきているということです。

白木常務「これから先、品物がどんどん良くなって、流出量も増えてくるんじゃないかな」

現在の野菜の価格傾向

暑さの影響もあり高値傾向なのが、トマト・ピーマン・ネギです。一方、値段が落ち着いてきたのがレタスです。

高い、高いで少し嫌になってしまいますが、23日、ソフトバンクホークスがリーグ優勝したので、取材したイオン熊本店では優勝セールが始まっていて、26日は野菜などが割引になるそうです。

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