高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、福島県内で初めて導入されたドライビングシミュレーターを使った講習会が、二本松市で開かれました。

阿部正輝記者「こちらがドライビングシミュレーターです。このように足元にはペダル、またハンドルもしっかり付いていて、参加者の方が映像を見ながら本番さながらの運転体験をしています」

このドライビングシミュレーターは、映像を使ったバーチャル空間で運転を体験するもので、運転技能のレベルを診断することも可能です。これを活用した県内初の講習会が二本松市で開かれ、地元の老人クラブの会員などおよそ40人が参加しました。

シミュレーターの音声「少しミスが目立つようです。最後まで集中力を維持しましょう」

講習会では、参加者が映像を見ながらアクセルとブレーキのペダルやハンドルを操作。速度をコントロールしながら、道路からはみ出さずに運転する練習や、道路の脇に出てきた動物などを記憶して注意力を高めるトレーニングなどを行いました。

参加した70代女性「(映像の)マークが気になってしまい、あまり周りを見られなかったのが反省点。自分の運転技術がどのレベルかを知ることはとても大切だと思う」

参加した80代男性「高齢者になると、毎日出かけるにも常に気をつけなければならないという気持ちで運転している。こういう講習会は常に毎回出席して、運転してみたいと思う」

県警交通企画課・田中秀幸課長補佐「1件でも高齢運転者の交通事故が減少するように、さまざまな参加・体験・実践の取り組みを県警で進めていきたい」

警察では、今後も各地で同様の講習会を開催する予定だということです。

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